はつ子の父が「春日部屋」を訪れた。
そして親方に、はつ子が実は子供の頃から相撲好きだった話を始める…。
ガキ大将にいじめられていた友達の仕返しをするため、はつ子は日々、相撲の練習をしていたのだった。
安室の中学時代の友人、竹下がやってきた。
竹下から、安室の親友だった岡元が野球を辞めてしまったことを聞いて、心配して岡本に会いに行くと、岡本は髪を金髪にして現われた。
肩を痛めて、好きな野球が続けられなくなり、グレてしまったのだ。
しかし、真剣に稽古をする安室の姿を見た岡元は…。
春日部屋に西村透、佐伯望、平山洋一の3人の新弟子が入ってきた。
佐伯は逆波のことを尊敬しているようで、逆波の付き人になると言い出す。
このことを聞いた親方は、3人を誰かに付けることにした。
こうして、佐伯は逆波に、平山は花嵐に、西村は道潅山にそれぞれ付くことになる。
3人とも、それぞれの力士と何とかうまくやっているようだが…。
新弟子にとってのデビュー戦、前相撲が始まった。
春場所初日の夜、道潅山の足の故障を知るが、口止めされた西村は、このことが気になって勝負に力が入らない。
安室と同期の力士で、倉品部屋に入門した門脇が一人で出稽古にやってきた。
門脇は、春日部屋の力士たちをけなし、チャンコもちゃっかり食べ、結局1日中春日部屋にいた。
一雄にこのことを話したはつ子は、「それは脱走じゃないのか」と言われ、おかみさんが心配をしているのでは、とあわてて電話をしたが、倉品部屋のおかみさんは、「やる気がない子はいらない」と冷たい対応をした。
9月場所第11日目、順調に勝ち続けている逆波は、今回勝ち越せば三役昇進間違いなしと言われて、普段以上に力が入る。
春日部屋の新弟子、玉置善郎は兄弟子たちにひやかされ、恋愛のことを聞かれた。
人妻に恋していると答えた玉置は、兄弟子たちに告白の仕方を相談する。
この玉置の恋する人妻とは…。
部屋ではいつもいばっている逆波にも苦手な人がいた。
それは、対戦成績9戦9敗の滝登関である。
その理由とは? 高校柔道ではかなりの成績を残していた柳貴政が、入門したいと春日部屋におしかけてきた。
大の相撲好きだが、身体は小さい柳。
力士たちは柳の稽古に、体の大きい咸臨丸をつける。
果たして入門は許されるのか?初めてマゲを結う日を迎えた安室。
しかも対戦相手が十両力士のため、いきなりの大銀杏である。
鏡を見ながらハシャぐ安室だが、肝心の取り組みでは、なかなか結果を出せない。
気晴らしに出かけた酒席で、「一所懸命やってるんだから、何とかなるって」と、気勢を上げる安室たちを見た床丸さんは…。
のん気な性格で、番付けの上下などあまり気にしない安室は、床丸さんに説教されてからは目の色が変わり、力士らしくなったともっぱらの評判。
しかしはつ子は、安室に対して力士らしさを見い出せないでいた。
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